里山の魅力と可能性

 日本という国の魅力、底力というものを考えた時に、人なら武士、天皇、百姓、職人、主婦たちによって支えられてきた農工国なのではないかと思う。貿易もしてきたが、それはあくまでサブであった。輸入品が経済格差で安く手に入ることは都市部の消費者にとってはありがたい。しかし長い目で見ると日本の職人や農家たちが割に会わなくて消えてしまうという副作用もある。

 

 場所という視点で日本の魅力をみると、富士を筆頭に奇麗な形の山々、雅な京都、奈良の古都。漁師たちがいる海岸線。そして日本の原風景である田んぼ、里山、神社。古都と神社はなんとか残っているけど、便利な生活で急速に失われつつある農林水産業と農山漁村文化。これら庶民文化には、世界最強のアメリカ合衆国が逆立ちしても得られないプライスレスな価値がある。

 

 三河で100年続くお店から10年ものの梅干しをもらった。家業も100年続くところは珍しいく4代目だ。

 名古屋に300年続く農家は13代目だったかな?さらに横浜には700年続く農家がある。両者とも里山を守り続けているが、開発の波と相続税でギリギリのところにいる。

 

 700年前はアメリカは存在していなかった。日本は何を追いかけ、何を失おうとしているのか?立ち止まり、地に足をつけて考え直す時期に来ている。団塊ジュニア世代の食楽風土メンバーは、団塊世代ほどの力がないかもしれないが、大きな夢を追いかけるのではなく身近な美しきものにスポットを当てて守り伝えていきたい。里山には日本の底力がコンパクトに詰まっている。それを庶民的なアート&クラフト&フードで発信します。

 

 科学者じゃなくても自然を語れる。芸術家じゃなくてもアート出来る。コックさんじゃなくても料理出来る。歌手じゃなくても唄を唄える。今は専業になり過ぎて、人間は総合的な力を発揮出来ないためにおかしくなってきている。里山に残る遺跡を前に、昔の人は狩猟、農作業、家作り、服飾、料理、子育て、祭りや唄・踊りとなんでもやっていたんだなと思う。里山はまさに日本人の生活か詰まった総合芸術。全身で楽しみませんか?

by理事長

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